高位頸骨骨切り術

高位脛骨骨切り術

自分の骨を残せる画期的な手術方法です

高位脛骨骨切り術とは

O脚に変形した脚を、X脚ぎみに矯正し変形性膝関節症の進行を遅らせることが出来る唯一の手術です。この手術のメリットは、最終手段の人工関節を使わずに「自分の関節を残したまま」症状を改善することを可能とします。痛みが軽快し骨癒合(骨がつながる)が完了するまでに半年以上は時間がかかりますが、現在最も推奨される治療法です。当院での適用年齢は50歳〜75歳までで、中程度の変形の方に薦められています。

最先端の手術と希少な手術施設

今までの高位脛骨骨切り術は骨癒合までの数ヶ月間、手術した足に十分な体重をかけることが出来ず入院が長期にわたるのが欠点でした。当院で行っている方法は、脛骨の骨切り部を開大し強固なプレートで固定するため、術後の回復が従来より格段に早くなっています。術後1週間で手術した足に体重をかけることができ、早い方は約4週間で退院可能です。この手術は全国でもまだ数少ない施設しか行っていませんが、当院は約10年前よりこの手術を行い進化させ続けてきました。※回復には個人差があります。

手術の説明

O脚(がに股)を矯正するために、脛骨を切って角度を調整

股関節から足の甲までを一直線に結ぶ線を「荷重線」といいます。変形性膝関節の方の多くは、この荷重線が左図のように膝の内側を通るので、膝の内側に荷重がかかり膝に障害が起こります。この手術では、この「荷重線」を膝の中心に近づける手術を行います。
手術の説明

手術前→手術後→1年後

手術前→手術後→1年後

術後〜回復までの流れ(1〜2ヶ月の入院)

術後~回復までの流れ

1年半後プレートを外します(抜釘)

1年半もすると、骨切りし開いた部分に新しい骨が形成されますので、支えていたプレートを取り外す手術を行います。(入院は1週間以内で済みます)

より日本人に適したプレートを!!

より日本人に適したプレートを!!

この手術は欧米人を想定して作られてきたので、日本人とは脛骨の大きさや角度など解剖学的にも様々な面で違いがあります。なので、改良前のプレートでは術後の患者さんの膝よりプレートの輪郭が突出することが普通で、それがまた新たな痛みの原因となることもありました。そこでメーカーと共同開発を行い日本人の脚に自然になじみ違和感が少なくなるように改善。多くの患者さんを手術してきた当院だからこそできたプレートなのです。そうして他にはない当院独自の改良版として埋め込みプレート「Fプレート」を完成させました。より日本人に適したプレートを!!