肩専門外来

五十肩

中高年の肩痛 ①五十肩

五十肩の原因はハッキリとは分かっていません。
検査をしても異常が無い場合「五十肩」と診断されます。

五十肩の原因は、実はハッキリと分かっていません。50歳を中心とした40代〜60代に多く発症し、約7割が女性です。一般的に身体を酷使している職人の方に発症しそうですが、実際はその逆で、教職者や事務職など肉体労働をしない方に多い傾向があります。

日本人の1割は五十肩の可能性があると言われています。
けん板断裂と間違いやすいので注意が必要です。

五十肩の症状

五十肩の症状
五十肩の症状

どんな人に起こりやすい?

◎女性に多く、60代が多くを占める(全体の約2割)

◎運動不足の方(デスクワーカーに多い)

◎糖尿病の方(10~30%の方が五十肩を合併)

◎甲状腺疾患、自己免疫性疾患をお持ちの方

五十肩ではない場合もあるので、十分な検査が必要です。

肩の動きのチェック、X線検査、MRI検査などの
画像検査で詳しく調べます。

五十肩だと思っている場合でも、X線検査やMRI検査、必要に応じて関節造影検査などを行い、骨やけん板の状態を詳しく検査をすると、痛みの原因が明確になり治療可能な場合があります。五十肩と似たような症状で、腱板断裂、石灰性腱炎、頚椎疾患など別の疾患が隠れていることがあります。これらは、原因が明確ですので、治療を行うことで改善します。

五十肩

肩甲骨と上腕骨の隙間が狭くなり骨と骨がぶつかり変形性肩関節症となります。

けん板断裂のMRI画像

時間経過で白い部分の断裂が広がっていきます。けん板断裂は放置すると短期間で悪化することもあります。