薬剤部

薬剤部

薬剤部の仕事概要と当院ならではの取り組み

チーム医療の一員として、入院時から退院時、
その後に継続する薬物療法に貢献します。
薬剤部

当院は主に、整形外科の周術期と脳卒中後の在宅復帰を目指すリハビリテーションで、地域の医療ニーズにお応えしています。薬剤師はチーム医療の一員として、処方支援や処方提案を行っています。
薬剤部の使命は、医薬品の適正使用を推進し、副作用の早期発見や感染症の予防に努めることです。そして患者さんには、思いやりの心、いたわりの言葉で接し、ご本人にはもちろんご家族にもわかりやすい薬の説明を心掛けています。
当院では、回復期リハビリテーション病棟の患者さんの90%が、退院後在宅復帰されています。薬剤師は、入院中から患者さんを一人の生活者として捉え、血圧管理、血糖管理、脂質管理、禁煙など生活習慣の改善も含めて、脳卒中再発予防の服薬支援を行います。
そして退院時は、「地域包括ケア医療」の入り口となるので、薬剤部も重要な役割を担います。退院後も有効かつ安全な薬物療法を継続するために、転院先の病院や退院後に通院される診療所、介護施設などに、「薬剤添書」(退院時サマリー)をお届けしています。「薬剤添書」とは、入院中の服薬、薬の飲み方、副作用など薬学的管理情報を文書化したもので、当院薬剤部が2001年から取り組み始め、現在では全国に広がり多くの病院薬剤部で運用されています。
このように当院薬剤部は、入院時から退院時、その後に継続する薬物療法に全力で取り組み、貢献しています。

仕事のやりがい・特色

薬剤師は、医師・看護師・リハビリスタッフ・栄養士等と共に
安全管理を徹底し、質の高い医療の提供を推進します。
薬剤部

患者さんを中心としたチーム医療を実践するには、医療スタッフが情報を共有し、協働し、円滑に連携を行うことが必要不可欠です。当院では、医師、看護師、リハビリスタッフ、栄養士等と薬剤師間の垣根をなくし、コミュニケーションを大切にする環境が醸成されています。
薬剤師は、まず入院患者さんと面談し、持参薬の確認や薬に関する相談、アレルギー情報を基に、医師へ適正な処方提案、処方支援を行います。カンファレンスに薬剤師が積極的に参加するのはもちろん、スタッフステーションに常駐し、常に医療スタッフとの情報共有や意見交換を行っています。薬剤師がカルテを読み、カルテに記録することも、有効かつ安全に治療を進めていく上で重要です。
また、薬剤部長が医薬品安全管理責任者を務め、薬剤師は感染対策委員会やその他多くの委員会にも関わっています。年2回院内で開講される全職員を対象とした医療安全研修(e-ラーニング)では、「医薬品安全管理編」と「感染対策編」を薬剤部で受け持ち、どの職種が受講してもわかりやすい内容とし、確認テストも行います。
今後も薬剤部は、医師、看護師、リハビリスタッフをはじめとする院内全職員と共に安全管理を徹底し、質の高い医療の推進に取り組みます。

教育支援と求める人材

平昭 薬局長
薬剤部
平昭 圭介 薬局長
当院には、志の高い薬剤師を育て、支援する環境が整っています。日々カンファレンスに参加しカルテを読み記録するなど、医師、看護師、リハビリスタッフと協働することにより、仕事をしながら臨床が学べて、同時に薬剤師としての知識や情報を的確に伝えるスキルやコミュニケーション能力が自然と身に付きます。
年度始めには、目標面接を行い「自分自身が今年どうなりたいか」目標を立てます。たとえば「骨粗鬆症マネージャー」や「認知症ケア専門士」などの認定試験を受けるという目標を立てた場合、合格に向けて学習する薬剤師を当院がバックアップします。

薬剤部
また、院内外の学会や勉強会、研修会などに参加する機会も多く、まだ目標が定まらない、広く学びたいという薬剤師にも最適の環境です。
他院や調剤薬局の方々に「福リハに勤務経験がある薬剤師なら信頼して仕事を任せられる」と高評価を得ているのも、働きながら進歩できる当院ならではの教育支援があるからです。
薬剤部では、日々学ぶ努力を怠らず向上心を持って仕事に取り組む、明るい薬剤師を求めています。