膝関節の治療

保存療法

初期症状の場合や痛みが軽度のときは、
手術をしないで治療を行います。

リハビリによる治療

膝関節治療の知識が豊富な理学療法士が筋力増強、歩行状態の改善などを指導し、必要であればレーザーや低周波などの温熱療法を加えます。

理学療法による、ストレッチ運動や衰えた太ももなどの筋肉の増強、物理療法による、電気治療、寒冷治療、温熱治療などを行っていきます。

保存療法

注射(ヒアルロン酸)による治療

ヒアルロン酸は、糖質が集まった多糖の一種です。もともと私たちの体の中にあるもので、目や皮膚、リンパ液など体の様々な所に含まれ、その中でも関節内の関節液に多く含まれています。関節内でのヒアルロン酸は、関節がすり減ったり壊れたりしないよう関節の動きをスムーズにする「潤滑油」の働きをしています。関節内のヒアルロン酸は加齢と共に体内から減少します。最近では、ヒアルロン酸の粘度が高い「スーパーヒアルロン酸」も登場しました。

◎関節の動きを改善する効果

◎関節の炎症や痛みを抑える効果

◎軟骨の摩耗を押さえる効果

注射(ヒアルロン酸)による治療

装具による補助

膝の矯正や保護、痛みの軽減、膝の横揺れ(側方動揺性)の軽減を行う膝関節サポーターや膝を安定させる足底板などを用います。
装具による補助

手術療法

膝の状態に合わせた最善の手術を行います。
多くの方が手術で痛みから解放されています。

関節鏡視下手術

適用:初期~末期(50才~90才)膝を切り開かずに超小型のカメラを挿入して行う手術です。30分程度で終わり、傷口はわずか5ミリ程度のものが2~3箇所ですみます。精神的・体力的に負担が少ないのが特徴です。
あらゆる症状に有効で、多くの方がこの手術で改善されています。

傷口が小さく手術時間が短いです。

膝関節鏡視下手術
膝関節鏡視下手術

高位脛骨骨切り術

適用:中期(50才~75才)変形性膝関節症でO脚となった脚を(X脚ぎみに)矯正する手術です。中等度の変形の方で年齢は原則として50~75歳くらいまでの方が適用対象となっています。変形性膝関節症の進行を遅らせることができる唯一の手術方法です。

自分の骨で再生できます。

高位脛骨骨切り術

人工膝関節置換術

適用:末期(70才~)膝の悪くなった部分を取り除き、人工関節に置き換える手術です。当院では、障害の程度に合わせてタイプの異なる人工関節を用意しており、どれも世界トップクラスのものを使用しています。人工関節の耐用年数は15年〜20年のため、当院においての手術適用年齢は、70歳以上の方となっています。

人工膝関節置換術

関節を人工関節に置き換えます。膝関節治療の最終手段です。

人工関節