関節鏡視下手術

関節鏡視下手術

高齢者・スポーツ選手の膝痛の80%は
関節鏡視下手術で改善できます

※残り20%は切開術(骨切り術・人工関節置換術など)が必要です。

関節鏡視下手術とは

膝を切り開かずに超小型のカメラを挿入して行う手術です。30分程度で終わり、傷口はわずか5ミリ程度のものが2~3箇所ですみます。精神的・体力的に負担が少ないのが特徴です。あらゆる症状に有効で、多くの方がこの手術で改善されています。

短時間で傷口が小さく、短期入院でOK

関節鏡視下手術は、短い手術時間と最小限の傷口ですみますので、患者さんにとって精神面・体力面において非常に負担の少ない手術です。また、手術翌日から歩行ができ、回復が非常に早いというメリットもあります。早ければ3日ほど、遅くても1週間で退院できますので入院期間も短くてすみます。

関節鏡視下手術

手術の流れ

手術の流れ
診 断
膝の専門医により、MRIの画像で正確な診断を行います。

関節鏡視下手術

手術の流れ
入 院
診断で手術が決まったら手術前日に入院します。

関節鏡視下手術

手術の流れ
手 術
一般的な半月板の手術では、15分〜30分で終了します。

関節鏡視下手術

手術の流れ
リハビリ
翌日より歩行可能ですので、リハビリを開始します。
※患者さんの状態により翌日からの歩行を控える場合もあり
ます。

関節鏡視下手術

手術の流れ
退 院
3日~1週間で退院できます。あとは通院しながらリハビリを
行います。※患者さんの状態により退院日は前後します。

関節鏡視下手術

こんなに小さい手術機器なので傷口も小さい!!

CCDカメラ

関節鏡視下手術

2本のスティックを使い手術を行います。先端に超小型最新3D-CCDカメラが装着されたスティックで、膝の内部をテレビモニタで見ながら、もう片方の鏡視下手術機器の先に形状の違う数種類のパンチを装着したもので病巣部分を丁寧に切除したり、シェーバーで吸引などを行います。また、半月板の断裂形態によっては縫合術も行います。最後に生理食塩水で洗浄を行い終了します。

関節鏡視下手術が有効な症状

十字靱帯損傷 前十字靱帯損傷・後十字靱帯損傷の多くはスポーツ外傷により起こり、半月板損傷を伴うことが多いのが特徴です。両靱帯ともに関節鏡視下手術が可能です。※十字靱帯損傷は症例により手術時間・入院期間が異なります。
膝蓋骨脱臼
(亜脱臼)障害
膝蓋骨(さらの骨)が外側方へとずれる状態で、初期には外側膝蓋腱をレーザーメスで切離することで軽快します。
滑膜ヒダ障害
(タナ障害)
滑膜ヒダは症状がでていない人の膝の中にも存在します。生まれつき大きい場合や炎症を起こし肥大した時に関節内にはさまり、痛みが発生します。シェーバーで吸引して取り除きます。
膝関節滑膜炎 関節リウマチ・痛風・偽痛風・感染(細菌性・結核性)などで起こり、膝が腫れたり、熱を持ったり、水が溜まったりなどの症状があります。関節内の滑膜の炎症をシェーバーで吸引したり、レーザーで焼いたりします。
膝関節軟骨損傷 外傷性(交通事故やスポーツ)と非外傷性(離断性骨軟骨炎・骨壊死)が原因で起こります。軟骨摘出、骨軟骨移植、ドリリングなどを行います。
膝関節内遊離体
(関節ねずみ)
上記の軟骨損傷や腫瘍(滑膜性骨軟骨腫症)などが関節内をねずみのように移動し、関節にはさまることで激痛を生じます。小型パンチで遊離体(関節ねずみ)を摘出します。
膝蓋下脂肪体炎 膝蓋下脂肪体は症状がでていない人の膝の中にも存在しますが、スポーツなどの刺激が加わると腫れ上がり、炎症とともに痛みが出現します。シェーバーで脂肪体を吸引します。
膝関節血症 外傷(骨折・靱帯損傷・半月板損傷)、腫瘍、特発性関節血症などで起こり、膝関節に大量の血が溜まります。出血原因を明確にして、止血の処置を行います。