高血圧外来

高血圧は万病のもと!
動脈硬化を未然に防ごう!

血圧はなぜ上がるの?

主な原因は不摂生な生活習慣やストレス。
加齢とともに高血圧になる可能性も。

私たちのからだには、全身に栄養を届けるために血液が流れています。血液が流れる際に血管の内側にかかる圧力を「血圧」と呼び、人間のからだにはもともと塩分と水分の量を調整するなど、血圧を正常値に保つ仕掛けが備わっています。この仕掛けが正しく働くかどうかは遺伝によるところが大きく、もともと高血圧になりやすい体質の方もいます。また、塩分の摂り過ぎや肥満、運動不足、大量飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣によりこの仕掛けが正常に働かなくなると、血圧は高くなりがちに。さらに、加齢とともに血管は硬くなるため、血圧が高くなると血管も傷みやすくなり、血管や心臓、腎臓などの病気を引き起こす可能性が高くなります。

心不全

心臓のポンプ機能が低下。
生命を縮める可能性も。

血液を全身へと送り出す心臓のポンプ機能が低くなり、全身の血液の循環が滞ってしまう状態です。
何らかの原因によって短期間で激しい呼吸困難などの症状が現れる「急性心不全」と、日常的な心臓機能の低下によりどうきや息切れが現れる「慢性心不全」にわかれます。

心筋梗塞

冠動脈の硬化によって心臓の筋肉の細胞が壊死!

心筋とは心臓の筋肉のこと。
心筋には冠動脈から血液や酸素が運ばれています。動脈硬化で冠動脈が硬くなると心筋への血流が滞り、細胞が壊死。突然死の恐れもある恐ろしい疾患です。
動脈硬化の進行には加齢や喫煙、運動不足、肥満、ストレスなどの危険因子が考えられます。

脳梗塞

脳に酸素や栄養が行き届かず手足のマヒや言語障害に。

脳の血管が細くなったり、血栓ができて血管が詰まったりする状態です。これにより血液の循環が滞ったり止まったりすると脳に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳の神経細胞が壊死する場合も。手足のマヒや言語障害などさまざまな傷害を起こす恐れがあります。

動脈瘤・大動脈瘤

動脈硬化が重症化すると血管が破裂する恐れも。

血管の内部が何らかの影響で傷つくと、やがて瘤(こぶ)状に肥大。瘤が小さいうちは自覚症状がありませんが、大きくなると血液の流れが滞るため血管が破裂し、最悪の場合死に至ります。
主な原因は動脈硬化ですが、日々のストレスや喫煙も症状が重くなる原因です。

見える化で血圧コントロール!!

見える化① 血圧を記録する

毎日朝晩の体調管理として、血圧計を買いましょう!!
まず、食事や季節によって変化する自分の血圧を知りましょう。

見える化② 塩分を知る

毎食の塩分は血圧に大きく影響します。
食事の記録や病院で塩分量検査を行い、
減塩を意識付けしましょう。

見える化③ 運動を習慣化

血圧を安定させるには適度な運動が効果的です。
医師と相談し体調に合った運動を
毎日無理なく続けることが大切です。

医師と一緒に!!
生活改善プログラム!!

当院の高血圧外来では、患者さんの血圧コントロールに重点を置きます。食事や運動が大切な事は分かっているけど、毎日の生活の中でどのように減らせば良いかを、食事指導、運動指導、お薬による降圧などを中心に、医師と相談しながら安全に治療を行います。
高血圧は症状が出てからでは遅い病気です。早期に発見し、予防をしていきましょう。

高血圧チェック

家庭でも血圧測定をするなどして常に自分の血圧の状態を知っておくのもいいでしょう。

□ 肩こりや不眠が続いている
□ たばこを吸う
□ めまいや耳鳴りがする
□ 間食が多い
□ 手足が冷える
□ 食事の味付けは濃いめである
□ コレステロール値が高い
□ 運動はほとんどしない
□ 家族に高血圧の人がいる
□ 塩魚(塩さけ、たらこ)や干魚をよく食べる
□ 運動は短時間で強く行うことが多い
□ 歩くのが嫌いだ
□ お酒をほぼ毎日飲む
□ 食事は短時間ですませる
□ 脂肪の多い食べ物が好き
□ 酒を飲む時でも食べる量は減らない
□ おかずは濃い味つけが好き
□ しょうゆ、ソース、卓上塩をよく使う
□ 肥満気味である

チェックはいくつありましたか? 多くある人ほど要注意です!!
高血圧の症状がひどくなる前に自分で予防していきましょう。
気になる症状がある方は早めにご相談ください。