令和6年度 福岡リハビリテーション 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 13 137 60 42 116 169 225 421 393 133
●指標の説明
 令和6年6月~令和7年5月の期間、保険(公費を含む)を使用した一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数。

●年齢階級別退院患者数の解説
 幅広い年齢層の患者さんに質の高い医療を提供しています。
 入院患者さんの約7割程が60歳以上で、70歳代が最も多い年齢層となっております。将来推計人口においても当地域は高齢化率が今後も進んでいくことが推測されています。
 地域貢献活動、近隣医療機関や関係諸機関との連携体制の構築や顔の見える関係作りを積極的に行っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 13 70.92 16.94 15.38 79.15
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 10 22 13.77 0 64.3
070320xx99xxxx 筋拘縮・萎縮(その他) - - 25.21 - -
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) - - 18.68 - -
060241xx97xxxx 痔核 - - 5.38 - -
●指標の説明
 診療科別に症例数の多いDPC14桁コードとそれぞれのDPC名称、患者数、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢を示す。
 それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができる。

●集計方法と定義
・DPC様式1のデータをもとに、令和6年6月~令和7年5月までの退院症例を集計。
(DPC様式1の作成対象となる症例のみを集計→歯科入院、自費診療、労災診療などは対象外)
・同一疾患の7日以内の再入院は、最初の入院日から最終的な退院日までを入院期間として集計。
・年齢は最初の一般病棟における入院日時点。
・入院中の転科については医療資源を最も投入した傷病の担当医師が所属する科とする。
(症例を複数の科で重複して集計しない)
・患者数が10未満の場合は、「-」とする。

●内科の解説
 高齢者の脳卒中の疾患が多く、自宅復帰に向けたリハビリをしっかり行うため入院期間が長期となっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 17 66.47 16.94 17.65 78.82
050130xx9900x0 心不全 15 42.87 17.33 13.33 86.13
010069xx99000x 脳卒中の続発症 10 23.9 10.15 10 78.5
070320xx99xxxx 筋拘縮・萎縮(その他) 10 47 25.21 30 83
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) - - 18.68 - -
●循環器内科の解説
 当科では、慢性心不全や心臓手術後・カテーテル治療後の患者さんに対し、再発予防やADL改善を目標に多職種からなるチームで心臓リハビリテーションを中心とした診療を行っています。転院時はADLが低下していることが多く、在院日数も多くなっています。また心不全診療でしばしば問題となる徐脈性不整脈に対しては、適応症例にペースメーカー治療を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 107 35.58 21.38 4.67 77.99
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 91 28.82 12.71 0 31.52
070230xx02xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 65 45.32 24.44 1.54 64.71
160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 56 39.27 30.34 3.57 80.23
160760xx01xxxx 前腕の骨折 36 7.25 5.95 0 61.44
●整形外科の解説
 当科の特徴は、膝の関節外科に専門性があり症例数の多くを占めています。膝・腰・外傷などの専門性を持つ整形外科専門医による診察を行っており、地域外からの紹介も多数あります。自宅復帰に向けて、手術後のリハビリ治療をしっかりと行うため、全国の平均在院日数より長くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010069xx99000x 脳卒中の続発症 20 15.45 10.15 0 68.25
161040xxxxxxxx 損傷の続発性、後遺症 20 7.15 11.80 0 40.4
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 13 36.54 18.68 15.38 56.38
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) - - 22.21 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 - - 7.99 - -
●脳神経外科の解説
 当科では、一般の病院では診てもらえないことが多い脳卒中の術後の患者さんも積極的に受け入れ、状態に合わせた早期のリハビリに取り組んでいます。状態が安定した後に、回復期リハビリテーション病棟に転棟し、集中的なリハビリテーションを行っています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 32 63.81 16.94 9.38 75.63
010069xx99000x 脳卒中の続発症 31 13.87 10.15 6.45 80.71
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 18 93.22 18.68 0 66.61
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 16 28.63 16.40 6.25 86.44
010160xx99x00x パーキンソン病 12 33.08 17.95 8.33 79.42
●脳神経内科の解説
 当科では主に脳卒中の患者さんに対し、在宅復帰を目指したリハビリテーションを行っています。また、パーキンソン病などの神経難病の症状が不安定な患者さんに対し、集中的なリハビリテーションや生活環境の調整を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 25 2 2.57 0 68.64
010069xx99000x 脳卒中の続発症 15 3.33 10.15 0 82.8
010060xx99x20x 脳梗塞 10 67.9 16.94 20 78.8
010060xx99x00x 脳梗塞 - - 5.92 - -
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) - - 18.68 - -
●消化器内科の解説
 当科では、地域の先生方が診療されている患者さんの胃瘻交換や内視鏡検査などを行っております。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 - - 2.66 - -
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) - - 2.57 - -
●消化器外科の解説
 当科では、外科的治療を行い治療期間の短縮に努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 2 -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
●集計方法と定義
・胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌について初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による
退院患者を、再発患者(再発部位によらない、継続治療患者を含む)は期間内の患者数とする。
・いずれも集計期間内に複数回入院しても1例とカウントとする。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 15 21.13 86.93
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
●集計方法と定義
・令和6年6月~令和7年5月の期間に退院した患者さんを対象。
・この集計で成人とは15歳以上の患者さんを指す。
・市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指す。
・入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が「ICD10コードがJ13~J18$」で始まるものが対象。
・重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類している。 
 1、男性≧70歳、女性≧75歳
 2、BUN≧21または脱水
 3、酸素飽和度≦90%
 4、意識障害(肺炎に由来する)
 5、sBP≦90mmHG

 軽  症:0点の場合。
 中等症:1~2点の場合。
 重  症:3点の場合。
 超重症:4~5点の場合。ただし、収縮期血圧90mmHg以下であればショックとみなして1項目のみでも「超重症」として集計。

●解説
 令和6年厚生労働省の人口動態統計では、悪性腫瘍、心疾患等に続き肺炎は主な死因第5位となっています。全般的に高齢になるほど重症化し、入院期間が延びる傾向にあります。免疫力低下を伴う元々の疾患があると、その治療を行いながら肺炎の治療を行うこもとあります。
 尚、当院では高齢者の肺炎予防に向けて肺炎球菌ワクチン接種を推奨しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 107 71.00 76.96 11.21
●集計方法と定義
・令和6年6月~令和7年5月の期間に退院した患者さんを対象。
・脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示す。

●解説
脳神経外科、脳神経内科では、脳梗塞などに対して、通院リハビリ、定期検査、経過観察などの継続治療を行なっています。
また当院は、大学病院や医療センター等の急性期病院と連携し、一般の病院では診てもらえないことが多い脳卒中の術後の患者さんも積極的に受け入れ、状態に合わせた、脳血管疾患リハビリテーションチームの早期リハビリに取り組んでいます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K7435 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの)) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
K084 四肢切断術(大腿) - - - - -
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
●集計方法と定義
・DPC様式1のデータをもとに、令和6年6月~令和7年5月までの退院症例を集計。
(DPC様式1の作成対象となる症例のみを集計→歯科入院、自費診療、労災診療などは対象外)
・診療科別に手術件数の多い順に、Kコード、術式名称、患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・輸血関係(K920$)は除外。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術およびすべての加算は除外。
・患者数が10未満の場合は、「-」とする。

●内科の解説
 当科では、脳梗塞等の患者さんに対して、身体的負担が比較的少ない経皮的内視鏡下胃瘻造設術を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) - - - - -
K7435 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの)) - - - - -
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K142-4 経皮的椎体形成術 - - - - -
●循環器内科の解説
 当院では、高度の徐脈による心機能障害、ふらつきなどの脳虚血症状を呈する症例に対してペースメーカー植え込み術を行っています。手術方法の工夫により術後安静が不要となり、手術翌日より心臓リハビリを開始します。一連の処置は患者パスを用いることで管理を容易にしています。事前の合併症の有無次第ですが、通常は前日入院、植込後は3~5日で退院というスケジュールを基本としています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 135 1.35 32.91 3.7 76.87
K054-2 脛骨近位骨切り術 71 1.18 43.69 1.41 65.69
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) 61 0.72 4.018 0 48.15
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) 61 5.77 35.33 3.28 80.25
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 58 0.97 24.33 0 27.72
●整形外科の解説
 当科では、筋骨格系疾患の手術、特に膝、腰の関節外科手術と外傷や骨折の手術を多く行っています。個々の症例に応じて病診連携を通じ術後リハビリの役割分担を図りながらADL(日常生活動作)への復帰を目指しています。
 高齢者にも骨切り術が適応されるようになり、スポーツや農業などの仕事へ復帰された方が多くおられます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K7432 痔核手術(脱肛を含む。)(硬化療法(四段階注射法によるもの)) - - - - -
K7435 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの)) - - - - -
●脳神経外科の解説
 脳卒中などの後遺症で経口摂取が出来ない患者さんに、経鼻栄養に代わり内視鏡的胃瘻造設が行われています。
 当科では、脳梗塞等の患者さんに対して、身体的負担が比較的少ない経皮的内視鏡下胃瘻造設術を行っています。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 12 56.25 46.5 41.67 75
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K7435 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの)) - - - - -
K7462 痔瘻根治手術(複雑) - - - - -
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) - - - - -
●脳神経内科の解説
 当科では、脳梗塞等で口から食事をとることが難しい患者さんに対して、身体的負担が比較的少ない経皮的内視鏡下胃瘻造設術を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 17 0.12 3.59 5.88 69.76
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) - - - - -
●消化器内科の解説
 当科では、大腸ポリープ切除術、消化管の内視鏡的止血術、痔核手術をしたときなど、後から出血する可能性があるときには短期間入院していただき、止血剤などの治療にて出血がないことを確認した後に退院としています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
●消化器外科の解説
 当科では、ヘルニア手術、大腸ポリープ切除術、小腸結腸内視鏡的止血術、痔核手術をしたときなど、後から出血する可能性があるときには短期間入院していただき、止血剤などの治療にて出血がないことを確認した後に退院としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
●播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率の解説
 この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
517 484 93.62
手術後の安静臥床が肺血栓塞栓症を起こすリスクになると考えられており、リスクレベルに応じた予防行為の実施は、肺血栓塞栓症の発症率を下げることにつながると考えられています。
当院で肺血栓塞栓症リスクレベル「中」以上の手術を施行した患者さんの予防対策実施率は。93%となっています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
53 45 84.91
菌血症・敗血症といった重篤な感染症を診断する上で、血液培養は不可欠な検査です。
血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
当院の血液培養実施率は、84%となっています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
53 41 77.36
近年、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加しています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬の適正使用には投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
- - -
入院による環境の変化や疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなど、様々な要因から入院中の患者さんは転倒やベッドからの転落が発生する可能性があります。転倒とは、「本人の意思によらず、地面またはより低い面に身体が倒れること」 を指します。
当院では、退院患者に発生した転倒・転落件数は10件未満です。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
転倒・転落による損傷の発生度を公益財団法人 日本医療機能評価機構 厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業のインシデント影響度によりレベル0~レベル5に分類しています。
インシデント影響度分類レベル3b以上とは損傷レベルの高いもの(転倒・転落により手術や大きな処置を必要とする)を指します。
バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、骨折などの損傷があった状態です。
当院では、退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落件数は10件未満です。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
911 911 100
手術前の予防抗菌薬投与とは、手術後の感染を予防するため、あらかじめ手術開始前に抗菌薬を投与することです。全身麻酔で手術を行う患者さんが対象です。
一般的に手術開始前1時間以内に投与することが推奨されており、当院ではすべての症例で手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与を行っています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
- - -
褥瘡とは寝たきりなどにより体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。入院中は、特に体を動かしにくい方や栄養状態が良くない方に起こりやすい合併症です。
d2以上とは皮膚が浅い赤みを超えて、より深い褥瘡ができたことを指します。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
964 598 62.03
65歳以上の入院患者のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメント実施された割合を示します。栄養アセスメントとは詳細な栄養状態の評価を指し、栄養状態、疾患重症度や代謝亢進、体重変化、体組成、栄養、食事歴、薬歴など様々な情報を総合的に判定することをいいます。
当院では入院後早期に栄養アセスメントを実施し、入院中は定期的に再評価を行うなど、栄養面からも患者さんと治療のサポートを行っています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
41493 2054 4.95
入院日数のうち、身体的拘束を実施した日数の割合を示しています。
身体拘束は患者さんの自由を制限するのみならず、身体的・精神的な苦痛を伴うため、身体拘束は行わないことが原則とされています。しかし、患者さんの状態・状況によって生命や身体に危険が及ぶと判断された際には身体を保護するための措置として、一時的に患者さんの身体を必要最低限拘束して、その運動の抑制を行う場合があります。
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