福岡リハビリテーション病院

脳ドック

脳ドックについて

脳卒中は重度の後遺症が残りやすい病気です。早期発見・早期治療が最善の予防です。

脳ドックでは、脳卒中の原因である脳梗塞や動脈瘤、脳腫瘍などが分かる MRI・MRA の画像診断をはじめ、血栓(血の固まり)が出来やすくなっていないか、血管が細くなっていないかなどを様々な方法で検査を行います。また、日常の生活習慣などで改善できる点の指導も行っています。脳卒中は発症すれば命に関わり、マヒなどの後遺症を残すことが多く完治することが難しい病気です。近年では高齢者に限らず、若い働き盛りの世代でも多くの方が発症しています。脳卒中を発症する前に、早期発見・早期治療があなたの健康を守る最善の手段です。

正常な脳のMRI
正常な脳のMRI
無性後性脳梗塞MRI

無性後性脳梗塞MRI
脳梗塞発症直後のMRI

脳梗塞発症直後のMRI
未破裂の動脈瘤MRA

未破裂の動脈瘤MRA

脳卒中とはどんな病気?

脳の血管が破れる脳出血、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の動脈瘤が破れるくも膜下出血の3つを総称して脳卒中と言います。

アルツハイマー病以外にも、血管性認知症をはじめ、様々な病気が原因で認知症が生じます。原因によっては、適切な治療で認知症を完全に治すことができる場合があります。それぞれの病気は、症状や検査結果で見分けます。大切なのは症状を見逃さず、病院で診察や検査を受けて認知症の原因となる病気を早期に診断し、適切な治療を行うことです。

1 . 詰まる

脳梗塞

脳の血管が詰まり、血流が途絶えてしまうため、脳の組織が障害され、壊死してしまう病気です。
脳梗塞は主に3 つのタイプに分けられます。

□ラクナ梗塞
脳内の血管は細かく枝分かれしていて、中大脳動脈という血管からさらにひげのように細い血管が出ています。その細い血管が詰まると脳の大切な部分が障害され、重篤な麻痺が出ることもあります。

ラクナ梗塞

□アテローム血栓性脳梗塞
首に触れるとドクドクと流れる頸動脈がありますが、その血管の内側の壁にアテロームと呼ばれる余分なコレステロールが少しずつ溜まることで血液の通り道が細くなり、最後には詰まることで起こります。

アテローム血栓性脳梗塞

□心原性脳塞栓症
不整脈や心房細動が主な原因です。不整脈などによって心臓で形成された血栓(血の固まり)が脳内の動脈に流れ出て、脳の血管が詰まることで発症します。比較的太い血管が詰まることが多くあります。

心原性脳塞栓症

2 . 破れる

■脳出血
脳出血の多くは高血圧が原因です。高血圧のため動脈硬化となり、血管がもろくなって破れ、脳出血となります。その他、脳動静脈奇形やもやもや病などの病気が原因で起こることも。出血した血が固まり血腫となることで周囲の細胞に大きなダメージを与えます。

脳出血

3 . 破れる

■くも膜下出血
血管の分岐部にこぶのようなもの(動脈瘤)ができ、その動脈瘤が破裂することでくも膜下出血となります。くも膜下腔に出血が広がり、そこに溜まった血液が脳全体を刺激するため、激しい頭痛を伴うことも多くあります。

くも膜下出血

脳ドックの主な検査内容

高精細1.5テスラのMRIで検査を行います。

当院では最新機器を使用し、診断に必要な検査を行っています。

MRI撮影

脳や脊髄の写真を撮り、脳卒中、脳血管の詰まりや動脈瘤、脳の委縮、椎間板ヘルニアや脊髄の炎症などがないかを調べます。

MRI撮影

胸部X線

血液を体全体に運ぶ心臓に病気がないかを調べます。

胸部X線

問診

現在の健康状態や過去の病気、生活習慣などをお聞きします。

問診

採血

脳卒中の原因となる糖尿病や高コレステロール血症がないか確認します。

採血

頸動脈エコー

頸部(首)に装置をあてて、脳に入っていく頸部の血管の血流を確認していきます。動脈血管が狭くなっていないかを調べます。

頸動脈エコー

心電図

不整脈などがないかを調べます。

心電図

診断

検査結果をもとに脳神経外科専門医が脳の病気について診断を行います。また、病気の見落としや診断の偏りがないように、最終診断は 2名以上の医師で行います。診断結果は、後日郵送いたします。

診断

脳卒中リスクチェック

まずはあなたの脳卒中リスクをチェックしてみましょう

  • 60歳以上である
  • ストレスがたまっている
  • 高血圧である
  • ゆっくり休めない
  • 脂質異常症である
  • 完璧主義である
  • 糖尿病である
  • 味付けの濃いものが好き
  • 脈が乱れることがよくある
  • 脂っこいものが好き
  • 太っている
  • 味見をせずに調味料をかけることが多い
  • お酒をたくさん飲む
  • 果物を食べることが少ない
  • たばこを吸う
  • 野菜をあまり食べない
  • 運動不足である
  • 家族や親戚に脳卒中にかかった人がいる

チェックが多いほど脳卒中の可能性が高くなります。気になる方はお気軽にご相談下さい。

下記のような症状がある方は要注意です!
  • からだの片側がしびれたり、手足に力が入らない
  • 足がもつれて歩けない
  • 話したいのに急に言葉がでなくなる
  • ろれつがまわらない
  • 人の言うことが一時的に理解できない
  • 片眼が見えなくなったり、視界の半分が見えない
  • ものが二重に見える
  • 食べ物が一時的に飲み込めない

症状が5分~15分ほどあっても、24時間以内に症状が消えることを「一過性脳虚血発作」と言います。
見逃されがちですが、これは脳卒中の前触れ発作であり、早めに受診して、検査を受けることをおすすめします。

コースと料金

脳ドック

所要時間

約2時間

運動

①MRI検査 ②頸動脈エコー ③血液検査 ④検尿 ⑤心電図 ⑥胸部X線

画像診断による脳梗塞や未破裂動脈瘤などの検査、頸部(首)エコーにより血管の詰まり、血液検査、検尿・胸部X線により脳卒中の発症原因を早期に発見するなど細部まで詳しく検査を行います。

検査料金

36,000円(税込)

※健康保険は適用できません。

脳ドックmini

所要時間

約1時間

運動

①MRI検査

頭部のMRI画像を撮影してみたい方におすすめです。画像診断による脳梗塞や未破裂動脈瘤などの検査が行えます。

検査料金

22,000円(税込)

※健康保険は適用できません。

お支払い方法

※カードのご利用でご不明な点は医事係へお尋ね下さい。

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